Restaurant Introduction

レストランの紹介

夫婦ふたりが営む
カジュアルなイタリアン。

「たつみキッチン」は札幌市白石区菊水にあるカジュアルなイタリアンです。
どんなお店で、どんな人が、どんな想いで営業しているのか?
私達のことを”あれこれ”詳しくこちらのページでご紹介します。

01 こんな想いでお客様をお迎えしています

”オーナー夫婦の想いを形にした
地元に愛されるイタリアン”

これは、ある雑誌に掲載された際に担当のライターさんがつけてくれた、たつみキッチンのキャッチコピーです。これを見た時に、「私達のお店のことを上手に表現してくれているすごく良いコピーだ!」と、大変気に入りました。

お店を開業する際には、誰もが自分達の理想を描き「こんな店があったらな」を実現しようとすると思います。

私達にとっては、「広くゆったりとした店内で、美味しい料理とお酒があって、あきない豊富なメニューが揃っていて、堅苦しくないフレンドリーな接客でお客様をおもてなしする」そんなお店が理想です。

たつみキッチンのキャッチコピー

例えば、
「なにか美味しいものを食べに行きたいね」
「たまには外でゆっくりお酒を飲みたいね」
「家族が久しぶりに揃ったからなにか食べに行こうか」
「ちょっと良い事があったから食事にでも行こうか」

そんな時に“遠出しなくても行ける近所のお店”になりたいと考えています。そして、多くの地元のお客様に気軽に足を運んで頂いて、「2階のイタリアン」とか「あのパスタ屋さん」とかではなく“「たつみさん」と親しみを込めて呼んでいただけるお店”になりたいと考えています。そんなお店は私たち夫婦も、自分たちが「行ってみたい」と思うお店でもあります。

遠出しなくても行ける近所のお店

今では、おかげさまで、多くの近所のご夫婦や、ご家族連れが何度も足を運んでくださっています。お客様が何度ご来店しても新しい発見があるように…との想いで、季節を感じるメニューや、パスタやピッツァだけでなく幅広いメニューを揃えています。また、せっかくの外食が窮屈なものにならないようにサービス面でも色々工夫をしています。

店構え、内装、メニュー、料理、ワイン、接客…etc
考えること、やりたいことが沢山あるので、なかなか100%の理想像には届きません。「今日はここで食事をして良かった」と思って帰っていただけるように、昨日よりは今日、今日より明日、より良いお店になるよう努力を続けています。

…そんな事を想いながら毎日お客様をお迎えしています。

外観

02 こんな時に「たつみキッチン」

「美味しい料理とお酒をゆっくり楽しめる
カジュアルイタリアン」がコンセプト

美味しい料理を食べながら、ゆったりした気分で友人や家族との会話を楽しむ食事って、幸せな気分になりますよね。久しぶりに会った友人と近況報告したり、気の置けない友人とたわいのない話をしたり、職場の同僚と仕事の悩みを話したり、 夫婦水入らずで楽しい会話をしたり…。

「ちょっとしたお祝いに美味しいものが食べたい」
「お給料出たし、今日はボトルワインで乾杯しようか」
「友達とイタリアンを食べたいけど、堅苦しいのは…」
「いつもより少しゆっくりと食事をしたい」

そんな時のお店選びってどうしていますか?

美味しい料理を食べながら、ゆったりした気分で友人や家族との会話を楽しむ食事

「料理が美味しくなくてがっかりしたくないなぁ」
「自分の好みの料理があるかなぁ」
「あんまり高級で場違いなのも困るなぁ」
「でも安っぽいのも困る。ちょっとおしゃれな感じが良いなぁ」
「狭い席に案内されたらどうしよう」
「隣の席が近かったら嫌だなぁ」
「若いスタッフばかりだとちょっと…」

そんな時には是非「たつみキッチン」をお選びください。

是非「たつみキッチン」をお選びください

高級だとコース料理、カジュアルだとチェーン店になってしまいがちなイタリアン。たつみキッチンの料理は高級レストランのクオリティはそのままに、コースではなく豊富なメニューの中からアラカルトで好きな組み合わせで楽しんで頂けます。しかも価格はリーズナブル。店内はデザイナーが作ったおしゃれな空間。会話を楽しんで頂くために広めのテーブル間隔にしています。そして夫婦のフレンドリーな接客で、大切なお客様をお迎えいたします。きっと、気の置けない友人、夫婦や家族との楽しい食事の時間を過ごしていただけます。
たつみキッチンは、おひとりでのご来店も歓迎いたします。ちょっといいことがあった日に、ちょっと元気が欲しい時に、是非お越しください。
たつみキッチンでの食事が皆様にとって幸せな時間になりますように…。

豊富なメニューの中からアラカルトで好きな組み合わせで楽しんで頂けます

03 店内外を一部お見せします!

2階にある「たつみキッチン」
店内外の様子をご紹介します

青いテントとイタリア国旗が目印の「たつみキッチン」。階段を上がると素敵な空間が広がります。階段横に車1台分ですが、駐車スペースがあります。空いている時はご利用ください。

店内は終日全席禁煙です。ただ、お煙草を吸う方の為に入口付近にベンチと灰皿をご用意しています。

入口入って左側のスペースには4名席が2卓と2名席が1卓あります。店内で唯一のソファーの座席がこちらに。右奥には、4名席が4卓。たつみキッチンでは、2名のお客様でも4名席にご案内が基本です。(混雑時を除く)

「たつみキッチン」の店内

ご予約していただいたお客様は先のご予約から優先的に、奥、端のテーブルにご案内しています。ゆっくりおしゃべりしたい時にはご予約がおすすめです。特に、ランチタイムはタイミングによっては、2名席しか残っていない場合がありますので、2名以上のグループのお客様は直前でもご予約されることをおすすめします。

入口すぐにあるショーケースでは、デザートやイタリアビール、イタリアジュースなどが並んでいます。種類は少ないですが一部テイクアウト可能な商品もございます。

入口すぐにあるショーケース

04 こんな食べ方がおすすめ!

メニューが沢山あるたつみキッチン。どういう注文の仕方をすると『たつみキッチンの味を楽しめて』、
かつ『スムーズに食事ができるのか』お店からのおすすめの食べ方を紹介します。

ディナー編

注文の仕方のポイント
  1. 1

    食べていただきたいのはオーナーが得意で1番自信を持って提供する、「パスタ」(とはいってもほとんどスパゲッティですが…)。ソースと具材の組み合わせや味付けを考え抜いたオリジナルのメニューが沢山あります。是非1皿はご注文ください。

  2. 2

    パスタが出来上がるまでに食べていただきたいのが、美味しい「前菜」や「サラダ」。たつみキッチンで「パスタ」「ピッツァ」だけ食べて帰るのはもったいないです。

  3. 3

    料理はオーナーが1人で全ての料理をご注文後、丁寧に作り、盛り付けしている為、どうしても1皿の提供にはお時間がかかります。”比較的早く提供できる料理(前菜、サラダなど)”と”時間のかかる料理(パスタ、ピッツァ、オーブン料理など)”を組み合わせてご注文いただくと、とてもスムーズに食事をしていただけます。

  4. 4

    基本は”シェア”。1人1皿、ピッツァやパスタをご注文いただくのは、お待たせする時間がとても長くなってしまうので、ちょっと心苦しくて、苦手です。色々な料理を少しずつ皆さんで”シェア”して楽しむのが『たつみキッチンスタイル』です。

2~4名様のグループのご注文の場合
まずは、やっぱり乾杯のお飲み物を まずは、やっぱり乾杯のお飲み物を

アルコール、ノンアルコール、豊富に取り揃えたドリンクメニューから”飲みたい!”1杯をお選びください。

最初の1杯目におすすめなのが、ビールのプロが注ぐ「樽生ビール」。抜群に美味しい状態でご提供しています。ワインが飲みたいという方には、たつみキッチンの料理に良く合う、「スパークリングワイン」を是非。グラス・ボトルでご用意しております。ノンアルコールという方は、イタリア産の「スパークリングジュース」や果肉入りでとろみ感がある「フルーツジュース」がおすすめです。

まずは、やっぱり乾杯のお飲み物を

次は、お料理 次は、お料理

”比較的早く提供できる”「前菜」や「サラダ」をまずはチョイス。今のグランドメニューにある定番の前菜は、創業当時から色々と作ってきた前菜の中でも特にお客様に好評で、”常連さんが必ず頼む”逸品が揃っています。

前菜を2、3皿、それにサラダを組み合わせてご注文下さい。「野菜を沢山食べたい!」というお客様には”サラダ増量”もできます。お酒を飲む方には「本日の前菜盛り合わせ」が人気。ただ、こちらは提供に少々お時間をいただきますので「早く出るおつまみメニュー」や「サラダ」と一緒にご注文されることをおすすめします。

次は、お料理

次はパスタ、ピッツァ 次はパスタ、ピッツァ

2名様なら、パスタ、ピッツァ1皿ずつ。3、4名様なら、同じく各1皿ずつをパスタは大盛りもしくは、ピッツァはMサイズにするのがおすすめです。4名様なら大盛り無しでパスタ2皿でも。つい沢山注文しがちなパスタ、ピッツァですが、比較的ボリュームもありお腹にたまりますので頼み過ぎにはご注意を。

特にクリームソースのパスタ、チーズたっぷりのピッツァは濃厚です。「アヒージョ」や「お肉料理」をご注文する場合は控え目に。パスタを複数皿ご注文の場合は、さっぱり食べられる、「ペペロンチーノ」を1皿加えることをおすすめします。

次はパスタ、ピッツァ

MEMO

「もっと食べたい!」というお客様には、「アヒージョ」や
「お肉料理」などの”アツアツ”オーブン料理をプラス。

海老の旨みたっぷりの「海老のアヒージョ」や脂身まで美味しい大樹町産の「ホエー豚のロースト」が特におすすめです。

」というお客様には、「アヒージョ」や

最後の〆は別腹デザート 最後の〆は別腹デザート

プリン好きオーナーも納得の味「カスタードプリン」、冷たいデザートの「カタラーナ」が2大定番デザートです。

両方食べたい!というお客様のために「プリンと一口カタラーナの盛り合わせ」もありますよ。

最後の〆は別腹デザート

MEMO

「メニューが沢山あって迷う」というお客様には、「取り分けディナーセット」をご用意しています。

飲み物とサラダ、前菜盛り合わせ(2皿に分けて5種類)、パスタ1種類がセットになっていますのでたつみキッチンの美味しいが一通り味わえます。混雑している時でも比較的スムーズに提供でき、おすすめです。

取り分けディナーセット ※写真はイメージです。
現在提供中の内容とは少し異なります。

ランチ編

「ランチタイムはたつみキッチン自慢のパスタをお腹一杯食べていただきたい!」これがたつみキッチンのランチです。

ランチセットには、「彩り野菜サラダ、プチパンとドリンク」が、付いています。スパゲッティは10種類の定番の他に、2~3週間ごとに変わる「期間限定パスタ」、その日やその時期の食材を使ったおすすめの「本日のスパゲッティ」など、色々な味わいからその日の気分によって選べます。基本のパスタソースは「ペペロンチーノ」「トマトソース」「クリームソース」の3種類。その中でも特に「ペペロンチーノ」は絶品です。(スパゲッティの種類によってランチセットの価格が異なります。)

「ランチタイムはたつみキッチン自慢のパスタをお腹一杯食べていただきたい!」これがたつみキッチンのランチです。

おすすめの食べ方
  1. 1

    食べたいスパゲッティを選んで、セットで注文するのが基本です。

  2. 2

    セットと一緒に、人気の「ポタージュスープ」や「ガーリックトースト」などを注文して、スパゲッティが出来上がるまでに食べるのもおすすめです。

  3. 3

    お時間に余裕があれば食後のデザートも是非。お急ぎなら、人気のカスタードプリンはテイクアウトもできますので、お家に帰ってからゆっくりと食べることもできます。

  4. 4

    昼飲みももちろんOK! セットに付いているドリンクは差額でアルコールに変更も可能です。樽生ビールやグラスワイン、サングリアが飲めます。昼のビールは最高です!

おすすめの食べ方

05 私たちがお迎えします

たつみキッチンは夫婦二人でおもてなししています。

たつみキッチンは夫婦二人でおもてなししています。

オーナーシェフ
辰巳 裕一 Yuichi Tatsumi

合同会社たつみや 代表社員

■出身地

大阪府藤井寺市

■略歴

藤井寺市の中学卒業後、私立同志社香里高校へ(今、ダンスが強くて有名ですが、在校当時は男子校でした(泣))。高校時代は大阪の学校でしたがスキー部があり、クロスカントリースキーをやっていました。クロスカントリースキーで大阪代表として国体出場。荻原兄弟とほぼ同世代。多少ならアルペンスキーも滑れます。

同志社大学工学部に入学。大学時代は、一転、アーチェリー部に入部。全日本選手権、インカレにも出場。あのオリンピックメダリストの山本博選手と同じ大会に出たことも。
大学卒業後、某酒類メーカーにてエンジニアとして東京勤務。
この頃妻と出会う。サラリーマン生活が10年ほど経った頃から、自分の腕一本でお金を稼ぐ、職人仕事に憧れを抱くようになる。

2002年に退職し、料理人を目指し関西で修行を始める。
2004年札幌に移住。市内のイタリアンレストランで3年ほど働いた後、
2007年10月豊平区に「イタリアンレストランTATSUMI」をオープン。
2013年5月、白石区菊水に移転し「たつみキッチン」をオープン。
現在に至る。

■好きな食べ物

からあげ、大学芋、ソフトクリーム、スイーツ全般

■好きなこと

「競馬」(真面目にどうしたら勝てるのかを研究中。あくまでも予想するのが好きで破天荒なギャンブラーではありません(笑))。なぜか、引っ越す度に住んでるところの近くには必ず競馬場がありました。

■好きな言葉

人間万事塞翁が馬

■ひとこと

料理担当です。私は、どちらかというと”ひらめきで創造的な料理を作る”というよりは、ひとつの料理を”より美味しくなるようにブラッシュアップして作り続ける”方が得意です。なので、次々と新しいメニューが登場するということはなく、定番の料理を大切に作り続けています。メニューに載せている料理は全て自信を持って提供しています。また、本で見た料理や他のお店で食べた料理の中で「これは是非作ってみたい!」と思ったものを、試行錯誤し自分なりに進化させて、少しずつメニューを増やす努力をし続けています。

マダム
辰巳 美和子 Miwako Tatsumi
■出身地

地元菊水出身

■略歴

地元の小学卒業後、私立藤女子中・高校へ。
中・高時代は勉強をたくさんした記憶はありませんが、英語だけは好きで得意でした。また、小学校から続けていた”バドミントン”部に入っていました。

北星学園女子短期大学英文科に入学。カナダへの短期留学制度があり、3か月間バンクーバー島でホームステイ。この頃が一番英語に触れていました。今ではたまにくる外人さんに緊張してしまいます…。
短大卒業後某酒類メーカーのグループ会社で東京勤務。
この頃オーナーと出会う。
1997年札幌コンサートホールオープニングスタッフとして札幌に戻る。
その後結婚し、関西で暮らし始める。

2004年札幌に移住。某有名コーヒーチェーンで約3年間アルバイト。
2007年10月「イタリアンレストランTATSUMI」オープンと同時にお店を手伝いはじめる。
2013年5月、「たつみキッチン」を夫婦二人で営業し始める。

お客様や家族に助けられ、男3人の子育てをしながら、仕事と家事を頑張りました。子供たちも成長して、今度は自分のやりたいことにチャレンジする毎日。

■好きな食べ物

白あんのお菓子、アップルパイ。タコ、ナッツ全般。

■好きなこと

お酒を飲むことと、頭の中で色々妄想すること(笑)

【ワイン】ワインを飲んでいるとき、勉強している時、新しい美味しいワインを見つけた時が今一番幸せです。一念発起し、2017年に念願の”ソムリエ”の資格を取得。但し、まだまだ勉強中。お休みの日はワインセミナーに参加したり、昼から勉強として”昼飲み”しながらインプットしています。
【ビール】ビール工場での勤務経験があるため、ビールには特別な想いがあり。ビール工場時代は、1次会から何次会まででもずっとビールを飲み続けていました。
【ウイスキー】ウイスキー工場での勤務経験もあり、ウイスキーもかなり好き。今思えば貴重なウイスキーを多数飲んでいました。勿体ない!
【日本酒】かなり好きで本を買って勉強するも、なかなか覚えられず。日本酒に詳しい友人に教えてもらいながら、うんちくや味にこだわらずに飲んでます。今まで仕事でかかわっていないお酒なので、単純に美味しく飲めます。
【焼酎】飲めるが、詳しくはない。飲むならこだわりの焼酎をロックで。

楽しくお酒を選んでもらいたいという気持ちで、酒販売免許を取得しました。お客様と一緒に考えながら美味しいものをご提案する、ショップを運営中。

■好きな言葉

笑う門には福来る

■ひとこと

サービス担当です。レストランは基本的には料理とおしゃべりを楽しむ場所。お客様に近づきすぎないサービスを心がけています。
たつみキッチンで過ごす時間が、日常のちょっとほっとする時間になるように、また、大切な方との思い出の時間になってもらえるように、さりげないサービスを致します。”マダム”には程遠い、カジュアルな接客なので、お気軽に「たつみさん」と呼んでくださいね。

06 History of たつみキッチン

「たつみキッチン」が今のようなレストランになるまでには、沢山の困難や沢山の人との素敵な出会いがありました。
そんな「たつみキッチンの歴史」を簡単にご紹介します。

第1章:サラリーマン編

そもそもなぜ、私が長年勤めた会社を辞めて飲食店を始めることにしたのか。よくある話としては”食べ歩きが好きで”、”料理好きが高じて”、”ある料理に衝撃を受けて自分もこれを作ってみたいと思って”とかがきっかけとして あるかもしれませんが、私の場合はそうではありませんでした。

大学を卒業し10年間エンジニアとして働いていた私。”ユーザーエンジニア”として仕事の調整はできても 会社を飛び出して、世の中で通用するようなスキルをもっているわけではない。工場勤務当時、職場の先輩が中国に出張して設備を修繕し帰国する様を見て「腕一本で世界中どこに行っても仕事ができる」そんな人をうらやましく思っていました。

そんな中、転勤があって工場勤務から大阪の本社で仕事をするようになり、現場の仕事から離れ、管理職に近づいてくると「職人仕事への憧れ」がますます強くなっていきました。なぜ、料理なのか?「職人」の仕事はそれこそ沢山あります。なぜ料理の道を選んだのか、残念ながら今となってはよく思い出せません。ただ、まず「身近」であったことと、「家族を養う必要があるのである程度短い期間の勉強で独立できる」、そんなことを考えたんだと思います。私の両親には猛反対されましたが、妻を説得し2002年夏、ついに会社を辞めたのです。

辞める時には、数多く、送別会を開いて頂きました。写真は、ある送別会で皆さんがエプロンに寄せ書きしてくれたもので今でも大切にとってあります。当時の会社の人達は お店が遠方にあるにも関わらず、オープン以来沢山の人が、私達の顔を見に来てくれました。もう退職して何年も経つのに今でも機会があれば足を運んでくれる人達が沢山います。本当にありがたいことです。

  • サラリーマン時代 サラリーマン時代
  • 想いの詰まったエプロンの寄せ書き 想いの詰まったエプロンの寄せ書き

第2章:修行編

辞めて、まずやったこと。イタリア語の勉強、イタリア旅行、本を読むこと、食べ歩き…。今思えば呑気なものです。この時習ったはずのイタリア語はもうすっかり忘れてしまいました。食べ歩きはそれこそ、関西で100軒くらいのお店に行って今でいう「食べログ」的に記録を残して点数付けたりしてました。(今、その食べ歩きをしたい~)

さすがにずっと、ぶらぶらはできませんので、将来自分がやるであろう、オーナーシェフが経営している小規模なお店を近所で探しました。30歳を過ぎた素人を雇ってくれるようなお店はなかなかありません。が、たまたま電車でひと駅となりにあった小さなトラットリアで働かせてもらえることになり料理人修行が始まったのです。そこはオーナーシェフとスタッフが私を含めて2人の3人で営業するお店でした。出勤初日に、阪急電車の車窓からの風景を見ながら「これからどうなるんやろ…」と思ったことは今でも鮮明に覚えています。

まず最初はホールの仕事をやりました。慣れない接客に悪戦苦闘。そのうち、デザートの仕込みを任せてもらえるようになりました。そしてピッツァ作りも。今のたつみキッチンのデザート作りとピッツァ作りはこの時に勉強したことが活きています。ピッツァ作りを経験できたのは本当に良かったと思っています。このお店のオーナーシェフが美味しいからと使っていたピッツァチーズが今たつみキッチンでも使っているものなんですよ。

そんな最初の修行生活も長くは続きませんでした。オーナーシェフには、30歳を過ぎて切羽詰まって勉強にきているはずの私の仕事振りがあまり意欲的に見えなかったようで(本人は至って真剣でしたが)あまり良い関係が築けず、このまま働き続けることに不安を感じるようになり、結局そこはわずか9か月で辞めることになりました。(何やってんねん!)

当時35歳。「40歳までにはお店を持とう!」と考えていた私にとって、いよいよ後がなくなってきました。そんな時、手を差し伸べてくれたのが、今は亡き、妻の父親でした。札幌で広い人脈のある父が30歳を過ぎた素人料理人の 働き先を色々と探してくれたのです。色々な面で関西での独立開業の難しさも感じていました。

そして何とか就職先が見つかり、家族で札幌に移住をすることにしました。札幌で働いたお店は、100名位の結婚披露宴もできる比較的規模の大きなお店でした。でも、既製品を極力使わずにきちんと手作りをするお店でした。おかげで、高級な食材も扱うことができたし、手作りで色々な料理を作る経験ができました。もし、ここが既製品を加工するだけのお店だったら今のたつみキッチンはなかったことでしょう。そこでは、前菜、パスタ、メイン料理と一通りのポジションを経験をすることができたし、スープを作ったり、キッシュを作ったり、フォンドヴォーなどの出汁をとったりと、今現在役立っていることを 沢山勉強できました。

そんなこんなで3年が過ぎた頃、いよいよ40歳が近づき独立開業を意識し始めました。

  • 最初に働いたトラットリア 最初に働いたトラットリア
  • 30歳の頃 30歳の頃
  • 関西から北海道へ 関西から北海道へ

第3章:イタリアンレストランTATSUMI編

2007年10月8日、札幌市豊平区に「イタリアンレストランTATSUMI」がオープンしました。コンセプトは、「家族、仲間が楽しく食事ができるイタリアンダイニング」でした。店名は、イタリア語を使ったおしゃれな名前ではなく、シンプルに自分の苗字を使いました。これは本当に良かった。「TATSUMIさん」「TATSUMI」とお店のことを名前で呼んでくれるから。店名は今の「たつみキッチン」にも受け継がれているので「以前、豊平区でやってましたか?」といまだに聞かれることがあります。

オープン当初は私と妻、そしてもうひとりの料理人、アルバイトスタッフ4人での営業体制でした。ところが、全然お客さんが来ません。そりゃそうですよね。料理は多少勉強しましたが、『お店を経営するということ』『商売』については何も理解してなかったんですから。飲食店経営なんてそんな甘いものではありません。当時は、オープンしたら「美味しい料理と親切な接客で、そのうち口コミでお客様が増えていくだろう」なんて、単純に考えていました。口には出さないですが、オープン当初に来てくれた友人・知人の多くは「長くは続かないだろう」と思った事でしょう。

最初の頃は、たまに近所の主婦がランチに来たり、妻の父と母が沢山お友達を連れて来てくれたおかげで何とか営業できていた感じでした(泣)。今思い出してもこの頃が一番辛かった時期です。半年が過ぎると、スタッフもどんどん減っていき、最終的には私と妻、パート1人の3人だけに。サラリーマンを辞め、夢を描いて独立開業したのに「半年で辞めました」というわけにはいかず、何とか踏ん張って営業を続けました。家族や周りの応援してくれている人たちに本当に助けられました。

改めてコンセプトの「家族、仲間が楽しく食事ができるイタリアンダイニング」を実現するべく、お子様連れのご家族がゆっくり食事できるようなサービスを全面に打ち出し、雑誌、TVの取材などを受けるうちに少しづつですがお客様が増えていきました。
2010年秋の3周年の際には、店内外を一部改装。この頃から常連さんと呼べるお客様が増えてきました。その中には今もたつみキッチンに通ってくださる方が沢山います。
2012年10月には無事5周年を迎えることができました。この頃が、一番、お客様やスタッフに恵まれて順調に経営できていた時期でもあります。ところが、2013年3月末に、卒業や退職でスタッフ全員がいなくなることに。以前から、スタッフの採用、教育に悩んでいたことや、忙しくなるにつれて、料理を作ることに精一杯で全くお客様のことが見えなくなってしまう現状のお店の規模に疑問を持つようになっていました。そこで、思い切って閉店し、夫婦二人のお店をつくろうと決意したのです。

2013年3月、ひっそりと突然「イタリアンレストランTATSUMI」を閉店したのです。(今思えばお客様には大変失礼な話でした。本当にごめんなさい)。札幌での就職や、オープンの際に尽力してくれた妻の父は、残念ながらイタリアンレストランTATSUMIオープンの翌年亡くなりました。なかなか、経営が上手くいかない時には色々と相談にも乗ってくれましたし、何より本当に沢山のお客様を連れて来てくれました。結局、経営が順調にいく姿を見せることができないまま、亡くなってしまったことは今でも心残りです。

  • 2007年「イタリアンレストランTATSUMI」オープン 2007年「イタリアンレストランTATSUMI」オープン 2007年「イタリアンレストランTATSUMI」オープン
  • 2010年改装 2010年改装
  • 当時のTV取材の様子 当時のTV取材の様子

第4章:たつみキッチン編

2013年5月8日、白石区菊水に「たつみキッチン」がオープンしました。夫婦ふたりの小規模なお店をやろうと思った時に出会ったのがいまのたつみキッチンの場所でした。本当はもう少し広い方がよかったのですが、住んでいた場所から近くご縁もあったのでこの場所に決めたのです。結果的には、今の場所でなければ後に拡張することもできなかったと思うので本当に幸運でした。

たつみキッチンの当初のコンセプトは「街の食の便利屋さん」。イートインでもテイクアウトでも、気軽に食事の利用をしてもらえるようにと考えていました。今から考えてもこのオープンに際しては本当に失敗ばかり。「営業時間は夜7時まで」「電話番号はオープンにしない」「イタリアンだと思われないように」「テーブル席を作らずに窓側にカウンター席を作る」「メニューはセットのみ」などなど。数えたら切りがないほどです。
ホント、「あほ」です。

5年間もお店を経営したあとの再スタートだったはずなのに、経営についてまだ何も解っていなかった。1年が過ぎた頃には、自分たちのあまりの商売センスの無さに本当にお店を辞めようと思いました。辛かったことは沢山ありましたが、本当に辞めようと思ったのはこの時が初めてでした。家族みんなで大阪の私の実家に帰って、雇われで調理の仕事でもしようと求人まで探しました。でも「まだ、やれることがある。もうちょっとだけ頑張ってみよう」と思い直して、まずディナー営業をするようにしました。そして窓側のカウンター席は取り外しテーブル席を増やし、入口にイタリア国旗を飾り、メニューも変えました。

「普通に戻っただけやん!」

普通に戻ると、少しづつですがお客様が増えていきました。ところが、今度は狭い店内ゆえ、お断りすることが多くなってきました。お客様には申し訳ないし、売り上げも上がらない。どうしたものかと今度は別の悩みが出てきたのです。そんなある日、妻が「私、隣の空いているテナントで別のお店でもやろうかしら」と言いだしたのです。(妻は妄想好きなので隣のお店はすでに繁盛していたようです(笑))。「それなら、壁を壊して、拡張したらお客様をお断りしなくて大丈夫になるんじゃない?」と私。テナントのオーナーさんも快諾してくれて、そこからは、トントン拍子に話は進んでいきました。

ここでまた、素敵な出会いが。妻の友人が、知り合いのデザイナーさんを紹介してくれたのです。予算があまりにも少ないので、こちらからお願いするのは難しいとお断りしたにも関わらず、「やりますよ」と快く引き受けてくれました。私達の今までの話や希望をじっくりと聞いてくれて、その想いをデザインに活かして想像もしなかった素敵な空間を作り上げてくれたのです。出来上がりの姿を見て本当に感激しました。10年間、ずっと実現できなかった理想的なお店の空間が実現したのですから。私達にとって忘れることのできない恩人のひとりです。

2015年11月に、広くなった「たつみキッチン」がオープンしました。新しいたつみキッチンのコンセプトは「美味しい料理とお酒をゆっくり楽しめる カジュアルイタリアン」。広くなった当初は、「これをふたりでやるの?広すぎるんじゃない」とも言われましたが、ふたりで営業するノウハウを考え、メニューを工夫し 上手く営業する術を身に付けていきました。贅沢に座席を使い、皆さんにゆっくりと過ごしてもらえていることにとても満足しています。ただ、座席が多い分、同時に沢山のお客様が来店するとどうしても時間がかかってしまうことが新たな悩みになってしまいました。本当に贅沢な話ですけどね。

最近は、毎日、閉店後にはお酒を飲みながら今日の営業の反省会をするのが日課となっています。「今日のお客様には、こうした方がよかったんじゃない?」「この料理はこうした方が良いのでは?」などなど。お客様に「今日はここで食事をして良かったな」と思って帰って頂けるように、昨日よりは今日、今日より明日、より良いお店になるようこれからも努力を続けていきます。

こうして振り返ってみると、本当に多くの人達に支えられて今の私達があるのだと改めて感じます。自分勝手に、場所を変え、営業形態を変え、メニューを変えたりしているにも関わらず、イタリアンレストランTATSUMI時代からずっと通い続けてくれているお客様には本当に感謝の言葉しかありません。また、両親、家族、テナントのオーナーさん、デザイナーさん、などなど、困った時に手を差し伸べて応援してくれた方々。少しでも長くお店を続けていくことが私達のできる恩返しだと思っています。今後も15年、20年と体力の続く限りこの菊水の地で頑張っていくつもりです。あっ、でも飽きっぽい私達なので、営業のスタイルはまた変わるかもしれませんが…(笑)。

今後ともたつみキッチンをよろしくお願いします。

  • 2013年「たつみキッチン」がオープン 2013年「たつみキッチン」がオープン
  • 2015年リニューアルオープン 2015年リニューアルオープン
  • 2015年リニューアルオープン 2015年リニューアルオープン
  • 2015年リニューアルオープン 2015年リニューアルオープン
  • これからも地元の皆さまと… これからも地元の皆さまと…

2018年12月記

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