お客様へご報告
突然のお知らせで大変申し訳ありませんが、現在の夫婦二人での営業は2024年4月12日をもって一旦終了することに致しました。
結論から申し上げますと、4月13日以降、妻はたつみキッチンから抜けて、オーナーの私一人で営業することを決断致しました。
2007年に豊平区で開業し、2013年に菊水に移転してからもう約11年経ちました。
お蔭様で、ありがたいことに毎日沢山のお客様にご来店頂いております。
そんな日々を送る中、ここ数年、私自身が少しずつ体力の衰えや身体の不調を感じるようになってまいりました。
夫婦でずっと長くお店を続ける未来を想像していましたが、次第に今と同じ営業スタイルを継続する事は厳しくなるのではないかと考え、お店のこれからの形を模索し始めました。
考えた結果、このお店をどのような形になっても続けていきたいというのが私の出した結論でした。もちろん妻も同様でした。
ただ、あと、10年から15年間働けるとした時に、お店のことだけでなく、もう少し大きな視点で残りの人生をどう生きていきたいのか、改めてやってみたいことや、どんな働き方をしてみたいかについても話し合いました。今のタイミングで決断すれば、もう1つ新しいことにチャレンジできるのではないかと考えました。
そこで妻が挙げた、"やってみたいこと"は、多くのスタッフとチームでサービスをする仕事でした。根っからのサービスマンである彼女の持つサービス精神、有り余るエネルギーとパワーを十分に発揮するにはそういう職場が最適だと私も考えていました。しかし、今のお店において彼女の果たす役割は非常に大きく、抜けることを想像することはできませんでした。
私は22年前に、自分自身の夢の為に妻の反対を押し切り、会社を辞めこの世界に入りました。
それから今まで、妻は私の夢を応援し、ここまで支えてきてくれました。次第に、心境が変化し、今度は、そんな妻の考えを尊重しようと思うようになっていきました。
妻が抜けることになるなら、閉店して二人が別々に新たに仕事をすることも考えましたが、自分がこの17年の間に築き上げたものを全て無くしてしまうのはあまりにももったいないし、多くのお客様を失望させてしまうので、何とかして残す方法を考えていくべきとの結論に達しました。
昨今の飲食業界の人手不足の現状を考えますと、現時点では一人で営業する形が良いと判断しています。
具体的な営業時間や、メニューなどはこれから改めて考えていきますが、パスタを中心に人気のメニューは変えずに提供し、テイクアウトやオードブルを復活させたいと思っています。
ただ、一人での営業になる為、今までのように、いつでも来られて、好きな料理を色々選べるということを実現するのは現実的には難しく、今後は、店内の飲食やテイクアウトについてはご予約制となり、メニューや受け入れられる人数も限定されることになると思います。
また、仕事量の多さを考えますと、ランチは基本的には営業せず、ディナー中心になると考えています。
今のところ、4月はメニューの考案や体制を整えるためお休みし、5月中旬頃から新しいスタイルで営業を再開しようと考えています。再開の際にはHPやSNSを通じて改めてお知らせをいたします。
色々と不便にはなりますが、これからも美味しい料理を提供して参りますので今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
急な連絡になり大変申し訳ありません。一言お詫び申し上げます。
なお、決して夫婦の不仲や営業不振でこういう決断をした訳ではなく、あくまでも二人の「前向きな新しいことへのチャレンジ」と捉えて頂けると幸いです。
今後ともたつみキッチンをどうぞよろしくお願いいたします。
2024年3月19日 たつみキッチン オーナー 辰巳裕一